会心の一撃
- 2016.08.31 Wednesday
- 19:27
初めまして。1年目漕手の佐藤舟作です。タイトルは特に思い浮かばなかったので、根本の現在のLINEの一言にしました。深い意味があるのかは分かりません。本人に聞いてみてください。
入部以来、艇庫ブログの大ファンとしてこのブログを書くことを非常に楽しみにしていたので、遂にこの日が来たかという感じです。
余談ですが、僕は日に10回はボート部のブログが更新されているかどうかをチェックしています。
僕がスマホを見ているときは、Yahooのスポーツ二ュースを見ているか、Twitterで他人の日常を覗き見ているか、カメちゃんの湖畔日記を熟読している、と思ってもらって構いません。
ここまでに艇庫ブログを書いた1年目はみんな面白い記事を書いているので、僕もそのような記事を期待されているのかもしれませんが、今回は真面目な記事を書くことにします。「面白い文章書けよ?^_^」みたいな1年目男子の圧力には屈しません。悪しからず。
さて、この1週間、われわれ新人は新人戦後のフライを過ごしていました。(小貫はドンマイ。まじでドンマイ。)
僕は札幌の実家に帰省し、地元の友人たちと遊んで羽をのばしてきました。
いやー、昔の友達との久しぶりの再会は良いものですね。留学にむけてガリガリ勉強しているやつ、真剣に部活に打ち込んでいるやつ、海外旅行をするためにバイトをしまくっているやつ、など色んな友人たちに会うことができました。
久しぶりに昔の友人たちと遊んだのは最高に楽しかったです。
そして頑張っている彼らとの再会は、仙台の地でみんなに負けじとまた頑張っていこう、という決意を新たにするものでした。
というわけで今回は、現役合流を前に初心を思い出すべく、自分がなぜボート部に入部したのか、そしてここでどのように頑張って何を成し遂げたいのかについて書かせていただきます。
まず、話は僕の高校時代に遡ります。
小中とひたすら野球に打ち込む傍ら、父親の厳し過ぎるご指導のもと、勉学にも真面目に取り組んだ僕は、無事志望する札幌東高校に入学することができました。
当時、スポーツに対しても勉強に対しても完全に燃え尽きていた僕は、
「バク転できたらモテんじゃね?しかも女子めっちゃいるじゃん!ウェーーイ!!!」
という不純な動機で高校では体操部に入部しました。
(ちなみに「体操部だったんでしょ?バク転やってよ。」みたいなフリは僕にはやめてください。真面目に練習に取り組まなかったおかげで全くできません。コンクリの上でやろうとしたら首折って絶命するでしょう。)
そんな理由で入部した体操部での日々は、最高に楽しかったです。部活中は体育館で練習そっちのけでふざけまくり、部活が終わっても学校の近くのフードコートで騒ぎまくり、家に帰った後もグループLINEの通知が絶えることはありませんでした。正直なところ、大会に向けての練習なんてほとんどしていなかったように思います。男女入り混じった大学のサークルのような感じでみんなとふざけ合う毎日がとにかく楽しく、あっという間に月日は流れていきました。
そんなこんなで気づけば部活も引退し、 受験期に突入していました。
高校入学からそれまでの間、勉強を全くしておらず、部活にも全く打ち込んでこなかった僕は、達成感や充実感とはかけ離れた自分の現状を省みて、
「自分はこのままでいいのだろうか。」
と考えるようになりました。
しかし、行きたいと思う大学も見つからず、大学でやりたいことも思い浮かばなかった僕は、相変わらず勉強もせずにダラダラと受験期を過ごしていました。
そんなある日、とある有名動画サイトでいつものように動画を見ていると、ひとつの動画に出会いました。
それは、一橋大学ボート部を特集した「バース・デイ」という番組でした。
見たことがある人もいるかもしれません。
その番組で特集されている、大学生活のすべてをボートにかけ、勝利のために熱い毎日を送る彼らを見て、当時の僕は心を打たれ、自分もこんな人間になりたいと思いました。
そして、どうしようもなく怠惰で、意思が弱く、努力ができない自分を変えるには、大学でこの部活に入るしかないと思いました。
そこから僕は一橋大学を目指して勉強をはじめました。
しかし時はすでに年明けで、センター試験の2週間前。
当然間に合うわけもなく、適当に受験した大学に落ち、駿台予備校で浪人することとなりました。
そこから1年間、友だちも作らずただひたすら勉強しました。
しかし、時折顔を見せる弱く甘い自分に負け、完全にやり切ったと言えるほどの勉強はできなかったように思います。
結局センター試験を終えた後、合格できるほどの実力はないと判断し、一橋大学の受験を諦めることにしました。
でも、ここまで一橋のボート部に入ることを目指して勉強してきたんだから、一橋じゃなくても大学ではボート部に入る、とこの時決めました。
とりあえず厳しい練習を課すボート部に入れば、弱く甘い今までの自分を変えることができると思ったので。
そこで国立のボートの強豪校であり、かつ自分の学力レベルに見合った大学を探し、ここ東北大学への受験を決めました。
そして無事に経済学部の前期試験に合格し、ボート部に入部することができました。
4月の下旬から始まった新トレを終えた今、東北大学漕艇部の一員になることができて本当に良かったと思っています。
練習のエルゴの辛さは正直想像以上でしたが、哲史さんと水本さんと史弥さんから丁寧な指導を受けながら、楽しく愉快な同期に囲まれてワイワイ過ごしたこの4ヶ月は本当に楽しく、充実していました。
新トレの最後に新人戦で2000mのレースを経験できたのも、非常に大きな経験でした。ビリになったことを悔しいと思うと同時に、自分たちはレースに勝つために日頃の練習を行っているんだということを認識することができました。
明日からはいよいよ、僕たち新人は現役に合流します。もう同期だけでワイワイ楽しく、の部活ではありません。
強度が増すと言われているメニューには正直ビビっていますが、全力で食らいついてみせます。
大それたことを言うようですが、僕の4年間での目標は、対抗エイトに乗ってインカレ優勝に貢献することです。今はエルゴも全然回せないし、乗艇もクソ下手くそです。でも本気で目指しています。大学生活の全てをかける決意です。
実力にふさわしくない目標だと自覚しています。
でもこうやって宣言するからには、練習に対して手を抜くことはできません。
そういう発言をする人間にふさわしい態度を見せなければなりません。
そして、目標に見合った実力を身につけなければいけません。
具体的には、とりあえず今年中に6:50を切ります。現状は7:18です。
もしそれを出来ていない僕を今後見ることがあれば叱咤してください。
口先だけの男なのかと軽蔑してください。
まだ現役に混じってもいない新人が何を偉そうに、と思ったかもしれません。
僕は自分自身に対して退路を絶つためにこの文章を書きました。
どうかお許しください。
最後となりますが、ここまで読んでくださった方々、稚拙な文章にお付き合い下さり、ありがとうございました。
次は熱き想いを胸に秘める1年目漕手、根本直人に回そうと思います。根本のボートに対する想いを聞きたいなぁ。(面白い文章でもいいよ^_^)
根本よろしく!