こんにちばんは。一年目coxの堀池です。
春合宿は冬とは違って付き艇を出す機会が多く、漕ぎを生で感じられていいです。あわせて、ばんちゃやビデオを見たりして、漕手一人ひとりの特徴や技術を感じられたらより良い選手になれることは間違いありません。
自分はまだまだ自分のことで手一杯で、そういったことが出来るようになるにはまだ時間がかかりそうです。漕手と違ってcoxは成長が目で見えず、値とかで具体的に分かることでもないので、なかなか不安だったりもします。
春合宿を通して答えが見つけられれば、と思っています。
ところで、私は高校までずっとサッカーを続けてきました。サッカーは11人対11人で行います。選手一人ひとりにポジションがあり、役割があります。得意不得意があり、得意なところをチームのストロングポイントにしたり、ウィークポイントを他の選手でカバーしたりします。
1人強いやつがいても、まとまりがなければ勝てない。逆に、スペシャリストがいなくても、チーム力が上なら強敵も倒せる。これがチームスポーツです。
私はチームスポーツが好きです。サッカーに限らず、野球もバスケもハンドボールも好きです。
ボートはどうでしょうか?
私は新歓で、ボートは「究極のチームスポーツ」と紹介され、魅力を感じたので入部を決めました。
新歓の時の先輩方を見たり、初めてエイトを見たときは本当にチームの一体感があり、尊敬してました。
しかし今はどうでしょう。別にチームの雰囲気が悪いということはないのですが、なんというかまとまりが無いような気がするのです。
チームスポーツに必要なチーム力とは
・全員が6:30cut
・全員が日本一を目標にする
そういうことではないと思います。
一人ひとりが、それぞれの役割を果たし、助け合うことだと僕は思っています。
僕はセンターバックだから攻撃には参加できない。じゃあ何ができるのか。
自陣のゴールを守り、仲間を信じてパスを送ること。なかなかゴールを取ってくれなくても、何回も何回もパスを出す。
あるサッカーの試合の時、副キャプテンだったフォワードのK君が言ってくれた、
「俺が点を取ってくるから、後ろは任せたぞ」
その一言があったからこそ仲間たちを信じてパスを送り続けることができました。
高校のサッカー部の仲間には全部信頼することができます。それは今でも変わりません。
僕はそもそも自分の力が無いから、仲間を信頼することくらいしかできなかったかもしれませんが。
自分の力が無いのは今も変わりません。僕はcoxだから、舵で方向を定めたり、コールで漕手に指示したり鼓舞するくらいしかできません。エルゴやサーキットの後に悲鳴をあげている選手の痛み苦しみは分かってあげられません。手にマメがたくさんできて痛いのに毎日毎日乗艇やウェイトをこなしている漕手には頭が上がりません。
それでもいつも根本は「巧が後ろでエルゴ見てると頑張れるわ」と言ってくれます。
すごく嬉しいです。きちんと自分が役割を果たせているのだ、と感じさせてくれます。
だから、そういう一人ひとりの役割を果たせるってことが大切なのかなと思います。
漕手だったら、漕ぐ、エルゴを引く、
それだけじゃなく、植竹さんみたいにたくさんやる気出るイベントをいれる、荻野さんみたいにそういうイベントに必ず答える、いろいろあると思います。
マネージャーだったら、美味しいエッセンを作ってくれる、ビデオを毎回取ってくれる、ブログやホームページの更新をしてくれる、僕はマネージャーじゃないから全部の仕事は分かりませんが、選手が気付かないようなところの気配りまで、いろいろしてくれてる。
coxだったら舵をとる、鼓舞する、艇のメンテナンス、いろいろです。
長くなりましたが、最後に一言
この前読んだワンピース84巻でルフィがサンジに向かって言った一言。
「お前がいねェと…! おれは海賊王になれねェ!!!」
すごく感動しました。
coxがいても、漕ぐ人がいなければ、それを支えてくれるマネージャーがいなければ、指導してくれるコーチ、監督、部長、OBがいなければボート部は成り立ちません。
いろいろな方に感謝です。
これから僕が全部の信頼をできるくらいの仲間、先輩になってください。
高校のサッカー部より信頼できるようになるには相当な壁がありますけどね笑
次回からはもっとくだけた記事が書けるようにします